2008.09.03 Wed
相剋の森
「邂逅の森」は大正時代〜の話だったが、今作は現代の話。前作が一人のマタギの生涯を描いた作品だったのに対し、今作は諸問題を抱える現代社会と山(=野生)との関係性にスポットを当てた作品だった。小説としてのスケール感や感動度合い的には前作に軍配を上げたい(この本がつまらないという意味ではありませんが)。
時代背景も異なるし、全く違う話の印象を受けるが、読み進めていくと前作との関連性も見えて来て、前作を読んだ後に読むと、私がそうであった様に、きっとグイグイと話に引き込まれていくと思う。但し、よりピュアなマタギ物語だった前作に対して、対峙しなくてはいけない物(環境問題・動物愛護等)が多すぎた。現代においてそれらの事項を無視しては、それこそ絵空事になってしまっただろうから、これはこれで仕方ないけど、読んでいて少しもどかしい印象を受けたのは隠せない。東北地区に住み文筆活動を行ってる作者として、避けては通れない部分なのだろう。そして何より前作のロマンに対する「おとしまえ」の様な物をつけなくてはいけない必然があったのではないだろうか。そんな風に勝手に思った。
但し、シンプルでなかった反面、勉強(必要かどうかは置いておいて)になった部分も多かった。前作で興味をもった山の世界が更に現実味を帯びて一冊の中に展開されており、なかなか面白く興味深い内容だった。
圧倒的なロマンを感じたいなら、前作。山の今について何か感じたいのであれば、今作。私はそんな感想を持ちました。
※「氷結の森」で三部作完結らしい。読みたい・・・が、文庫化まで待とうかな・・・。迷ってます(笑)。

相剋の森
熊谷達也
| Book | 15:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑



















⇒ 管理人 (05/18)
⇒ 金 (05/17)
⇒ 管理人 (04/30)
⇒ 金 (04/29)
⇒ みんな の プロフィール
(02/11)
⇒ 管理人 (01/29)
⇒ まつ (01/29)
⇒ カンタケ (01/24)
⇒ へっくらー (01/24)
⇒ 管理人 (01/23)
⇒ へっくらー (01/21)
⇒ 管理人 (01/19)
⇒ 金 (01/16)
⇒ 管理人 (01/15)
⇒ ヒロ@会長。 (01/13)
⇒ カンタケ (01/11)
⇒ カンタケ (01/11)
⇒ へっくらー (01/11)
⇒ 管理人 (01/10)
⇒ まつ (01/10)
⇒ 管理人 (11/14)
⇒ 金 (11/11)
⇒ 管理人 (08/17)
⇒ ヒロ@罰当たり (08/17)
⇒ 管理人 (07/24)
⇒ へっくらー (07/19)
⇒ 管理人 (07/02)
⇒ 管理人 (07/02)
⇒ みや (07/01)
⇒ みや (07/01)